Hokkaido Culture Column
北海道産の酒造好適米と水で醸造する
進化を続ける日本酒の世界をご案内
vol.1
知って楽しむ
「日本酒」の効能
近年、世界の多くの国で親しまれている「日本酒」。
日本特有の文化として、1000年以上もの歴史を持つといわれるお酒です。日本人が屈指の原料と技術を使って、研究と改良を重ねながら今日まで受け継いできました。
その独特な製法から生み出される「日本酒」は、お酒の中でも多くの効能を持つ飲み物だといわれています。
「日本酒」は栄養豊富?!
製法
お酒の製法は、「醸造酒」・「蒸留酒」・「混成酒」の3つに分類されます。
醸造酒 | 原料の糖質やでんぷん質を糖化させたものを酵母によって発酵させてつくる。 | 日本酒、ビール、ワインなど |
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蒸留酒 | 醸造酒を蒸留してつくる。 | 焼酎、ウィスキー、ブランデーなど |
混成酒 | 醸造酒や蒸留酒に果実や香料などの副原料を加えてつくる。 | リキュール、梅酒など |
日本酒が分類されている醸造酒は、原料や発酵の過程で生じる栄養成分がそのまま残り、含まれているのが特徴です。
原料
原料の栄養成分が残る醸造酒ですが、その原料は様々です。
日本酒 | 米、米麹 |
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ビール | 大麦 |
ワイン | ぶどう |
日本酒は、原料の米の栄養成分を引き継ぎ、アミノ酸、ビタミン、ペプチド、ミネラルなどが豊富です。特にアミノ酸はワインの10~20倍もあるといわれています。
日本酒に含まれる栄養成分は700種類以上という説もあります。
「日本酒」がもたらす健康効果
食欲増進
日本酒には、体内では合成されない「必須アミノ酸」が含まれています。このアミノ酸や日本酒の主成分である「エチルアルコール」の作用で胃酸の分泌が促進され、食欲を増進させる効果があるといわれています。
そのため、日本酒は食前酒としても好まれています。
血行促進
日本酒を飲むと、身体がポカポカしてきます。これは、日本酒に含まれる「アデノシン」の効果によって血管の収縮が妨げられ、血流がよくなるからです。
この影響によって、筋肉の緊張をほぐしたり、冷え性の予防、肩こりの改善などにも効果があるとされています。
美容効果
日本酒に含まれている「コウジ酸」は、肌のシミやそばかすの原因であるメラニンの生成を抑えるはたらきを持つといわれています。
また、ポリフェノールの一種である「フェルラ酸」も日本酒に含まれています。これにはシワなどの肌老化に関係するといわれる、活性酸素を抑制するはたらきが期待できるといわれています。
最近では、化粧品やお風呂などにも日本酒が利用されています。
「日本酒」を上手に楽しもう
摂取量
様々な効能のある日本酒ですが、アルコール飲料であるため飲み過ぎには注意が必要です。個人差はありますが、1日に1〜2合以内が適量であるといいます。
和らぎ水
ワインやウイスキーなどと共に飲むチェイサーのように、日本酒と共に飲む水のことを和らぎ水といいます。
二日酔いや脱水症状の防止の効果があり、一般的に 酒:水=1:1 の割合で飲むとよいとされています。
食事
日本酒は、様々な料理と一緒に美味しく楽しむこともできます。北海道でも、日本酒を提供している飲食店が多くあります。
オススメを聞きながら料理との相性を楽しむのも面白いですよ。
HP | http://www.hokkaido-sake.or.jp/ |
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